育てる組織にしないと裏金問題は解決しない!

 こんばんは。
起きたら午後でした。随分と休ませてもらいました。


 ホームページの感想を色んなところで
頂いています。本当にありがとうございます。
ご指摘を受けた部分を含め、改良していこうと思います。
少しでも分かりやすく、「伝わるように伝える」ためなら
努力は惜しみませんから。




 Yahooのトピックスでも挙がった「長崎県職員の裏金問題」。
福島、和歌山に続き、長崎県から大失態を発信することに
なってしまった。情けない。


 福沢諭吉明治10年の「分権論」の中で
政府の中央集権的な傾向を批判している。
人民に権力を与えるのは、小さな子ども小刀を与えるようなものだと。
危なくて見ていられないが、それでも我慢して使い方を
覚えさせるべきだと、主張したのだ。

 
 地方自治に小刀を持たせるのは、やはり危険だったか。
諭吉は今の地方自治に対して嘆いでいるに違いない。


 長崎県庁は職員数が6000人を超えると言われる。
あくまで従業員数という観点で言うならば、三井物産
三菱商事と同規模なのだ。

 
 このような裏金問題は氷山の一角だ。
長崎のメディアはそれ来たことかと、新たな問題を
発掘することに必死であろう。高校の履修問題のように、
他の自治体でも同じような問題が発覚するかもしれない。


 大村市は、「不正の余地はない。特別な調査はしない」
と言う。相当な自信だから、大丈夫なんだろう。

 
 三井物産三菱商事を引き合いに出したことに
理由がある。大村市でも職員数は約1000人だ。
民間企業で1000人の組織は大きい。僕が勤務していた
ベネッセコーポレーションは2000人前後だった。


 民間企業では目的別、社歴別に的確な
研修が行われている。僕はベネッセに3年間しか
在籍していなかったが、目的別に10回以上の研修を
受けた。今思うと、社員が抱える時期的な課題に
応じた研修プログラムが用意されていた。

 
 大組織で終身雇用が保証された形態。
人を育てる制度をしっかり構築してはどうか。
コンプライアンス研修、情報公開研修、管理職研修、
コスト意識育成研修など職業人としての意識を明確に
する取り組みがぬるいのではないだろうか。


 役所に足りないのは、
ミドルを意識した人材育成ではないか。
ミドルになれば、どれだけの権限を持ち、
どのように行使すべきか、はっきりと育てていかなきゃ。
人を育てられない組織に未来はないですよ。
その組織を作るために、リーダーは本気で努力して
欲しいものです。それがリーダーの使命なんですから。